港区(六本木、青山)新宿区・豊島区・文京区・渋谷区の美術館一覧です。美術館ごとに概要や所蔵品の特徴、おすすめポイントなどを紹介。美術館巡りにお役立てください。
コレクションを持たず、国内最大級の展示スペースを生かした多彩な展覧会の開催、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及等、アートセンターとしての役割を果たす新しいタイプの美術館。透明で大波のようにうねるガラスカーテンウォールが特色の建物は黒川紀章の設計。
「美を結ぶ。美をひらく。」をミュージアムメッセージとして掲げ、2007年3月、六本木に新たにオープン。コレクションは、「生活の中の美」を中心テーマとし、絵画、陶磁器、漆工、東西のガラス、染織など、日本人の生活に密着した作品を所蔵している。
※画像はサントリー美術館外観 © 木奥恵三
泉屋博古館は住友家が蒐集した美術品を保存、展示する美術館。コレクションは第15代当主住友春翠が明治中頃から大正期にかけて蒐集した中国青銅器・鏡鑑を中心に、中国・日本の書画、洋画、近代陶磁器、茶道具、文房具、能面・能装束など多岐に渡る。収蔵品に関連する作品などの展覧会を開催している。
六本木ヒルズ・54階建て森タワーの最上階に位置している。現代アートを中心に、ジャンルを超えた多様な展覧会や研究、教育普及活動を通して、多くの人たちに開かれた美術館のあり方を提案している。
【掲載カテゴリー】デート
六本木ヒルズ森タワー52F展望台と同じフロアに位置するギャラリー。ファッションやシネマなど身近なテーマから歴史的な名画など、幅広いジャンルの展覧会を開催している。
明治、大正期の実業家大倉喜八郎が1917年に設立した日本で最初の私立美術館。The okura tokyo に隣接し、ホテルとともに2019年9月にリニューアルオープン。日本、東洋の古美術品や日本の近代絵画など、国宝や重要文化財を含む約2500件を所蔵し企画展で公開。さらに、建物は国の登録有形文化財に指定されている。
【掲載カテゴリー】ホテルに併設
六本木エリア 気になるその他の施設
六本木ヒルズ
(東京都港区六本木)
買物、食事、芸術、映画、宿泊が楽しめる複合施設。森美術館は六本木ヒルズ・森タワーの最上階に。
東京タワー大展望台
(東京都港区芝公園)
壮大な東京の景色を楽しめる。大倉集古館から徒歩で約20分。
絵画、 書跡、彫刻、陶磁、漆芸、金工、木竹工、染織など、東洋古美術品を多岐に渡り収蔵し、国宝、重要文化財等も多数みられる。茶の湯の道具と仏教美術品はことに充実している。施設内の広大な自然味の深い庭園の散策も楽しめる。
2020年10月に南青山に開館した美術館で、ピカソの許可のもと厳重に管理・制作された「エディション」と呼ばれるセラミック作品約500点を中心に、地下1階の企画展示室と2階の常設展示室で公開している。1階にはヨックモックグループのカフェも併設。
記念館は、坂倉準三が設計し、岡本太郎がに84歳で亡くなるまでアトリエ兼住居であった。絵画、彫刻、太陽の塔をはじめ巨大なモニュメントや壁画など、あらゆる作品の構想を練り、制作した場所である。
旧新橋停車場や劇場、ミュージアム、オフィスなどが集まる巨大複合都市の汐留。
パナソニック東京汐留ビル4階に位置する美術館。フランスの画家ジョルジュ・ルオーの油彩や版画作品約240点を所蔵し、常設展示と企画展を開催。また「建築・住まい」「工芸・デザイン」をテーマに企画展を開催している。
【掲載カテゴリー】デート
1976年に損保ジャパン本社ビル42階に開館した東郷青児美術館が、2020年7月隣接地に移転し新たに「SOMPO美術館」として開館。ゴッホの《ひまわり》と洋画家・東郷青児の作品を中心に、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌなどの印象派とポスト印象派、アメリカの素朴派画家グランマ・モーゼスの作品など約630点を所蔵。常設展はなく企画展のみ開催だが《ひまわり》は展示フロア最後に常設展示され、展覧会と一緒に観ることができる。
「中村屋サロン美術館」は芸術に深い造詣を有し、多くの若き芸術家を支援した「中村屋」の創業者、相馬夫妻が残した芸術・文化の薫りを今に伝えるべく、2014年10月、新宿中村屋ビル3階に開館。中村屋が所蔵する彫刻家 荻原守衛、洋画家 中村彝作品を中心に新進芸術家の作品を紹介・展示している他、企画展も開催。
コンサートホールなどの文化施設と、オフィスなどの商業施設からなる複合文化施設東京オペラシティ内にある美術館。近・現代美術を中心に多様な表現活動を紹介する企画展を年4回程度開催するほか、難波田龍起・史男父子の作品をはじめとする戦後の美術作品を収蔵している。また、国内の若手作家の紹介も継続的に行っている。
【掲載カテゴリー】デート
博物館の設置を提唱していた會津八一の思いを継いで、1925年に建てられた図書館を、創建当初の意匠を活かしながら、1998年に會津八一記念博物館として開館。収蔵品は會津八一コレクションを中心に、早稲田ゆかりの美術品や研究資料、東洋美術、日本近現代絵画、近世絵画、考古資料など多岐にわたる。
前衛芸術家・草間彌生が設立した美術館で、草間作品のコレクションを日時指定の完全予約制の展覧会で紹介している。館内はガラス一面の水玉模様のエントランスを始め、5階の屋上ギャラリーまで各階ごとにテーマに沿って作品が展示されている。また、エレベーターやトイレも水玉柄になっている。
1990年に開催された国際・花と緑の博覧会の「花と緑・日本画美術館」で日本美術界を代表する現代日本画家が花と緑―自然をテーマに描き展示した作品をコレクションの基礎として開館した美術館。美術館を運営する財団では美術を専攻する国内外の学生への奨学援助など若手作家のサポートを積極的におこなっており、展覧会では所蔵品展の他、奨学生の作品展や若手作家、大学・専門学校生の個展やグループ展などを企画開催している。
新宿区エリア 気になるその他の施設
東京都庁 展望室(東京都新宿区西新宿)
地上202mの高さから東京のまちを一望。SOMPO美術館から徒歩で約11分
新宿区立新宿歴史博物館(東京都新宿区四谷)
新宿区の歴史と文化に関わる資料を収集保管する施設。常設展示「新宿の歴史と文化」と企画展示が行われている。
❖ 新宿区の美術館巡りにおすすめの宿 ❖
簡略化された形や、色面に独自の画風を生みだした熊谷守一が40数年住んだ池袋の旧居跡に建てられた美術館。1階の展示室には油絵を中心に約30点、2階の展示室には墨絵や書、パステル画、クロッキー等、初期から晩年までの様々な作風の作品が展示されている。
西アジア、エジプト地域を中心に古代オリエントに関する資料を収集、展示する博物館。旧石器時代からサーサーン朝時代までの資料約5,000点、及びシリア出土品を多数収蔵する。コレクション展(常設展)では出土品をはじめ、考古、美術、歴史等の幅広い資料を展示し、年に3回特別展も開催している。
手塚治虫をはじめ昭和を代表するマンガ家たちが若手時代に暮らした木造2階建てのアパート「トキワ荘」を忠実に再現し、マンガやアニメ文化を次世代に継承し発信する拠点として開館。1階はマンガに関する企画展示やイベントを行う企画展示室と、マンガや書籍を展示するマンガラウンジ、2階は木造アパート・トキワ荘をリアルに体験できるフロアとなっている。
肥後熊本54万石の外様大名として幕末に至った、細川家に伝来する歴史資料や、国宝指定の刀・螺鈿鞍、細川家当主が所用した甲冑(鎧、兜)をはじめとする美術品等の文化財約9万点を所蔵、展示している。現在の建物は旧細川侯爵家の家政所(事務所)として、昭和初期に建設されたもので、情緒たっぷり。
【掲載カテゴリー】大名家
展示品は講談社の創業者・野間清治が収集した、横山大観をはじめとする近代日本画家の作品、近代洋画、彫刻、陶磁器などの美術品を主体とする「野間コレクション」。そして明治から蓄積されてきた貴重な「出版文化資料」、講談社とゆかりの深い画家「村上豊作品群」の三つに大別され紹介されている。※現在建て替えのため休館中
【掲載カテゴリー】日本画
挿絵画家・高畠華宵の明治、大正、昭和の作品と、画家であり詩人でもある竹久夢二の日本画やスケッチ、表紙、口絵、挿し絵などの作品を展示。また蕗谷虹児、加藤まさを、中原淳一、小村雪岱、木村荘八、河野通勢らの作品も公開している。
アジア全域の歴史と文化に関する東洋学の研究図書館として、1924年に設立された東洋文庫に併設されたミュージアム。国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊を所蔵。モリソンコレクションを収めたモリソン書庫、国宝・重要文化財と最高級の浮世絵の名品を展示する岩崎文庫、企画展を行うディスカバリールームなどで構成されている。
日本のみならず世界的にも評価の高い古陶磁専門美術館。古陶磁器7000有余点 古書画4000有余点を収蔵(平成13年10月現在)。年に数回館蔵品によるテーマ展示を常時開催している。
【掲載カテゴリー】やきもの
コンサートホール、劇場、映画館などの施設を備え、さまざまな文化を通して未来を創る大型複合文化施設「Bunkamura」内にある美術館。可動壁面パネルで様々な空間を作り出す展示室では、近代美術の流れに焦点をあてた展覧会を中心に開催している。
【掲載カテゴリー】デート
渋谷区松濤の住宅街にあって、独創的な造形や、光の捉え方に独特な感性をもった白井晟一設計の美術館。様々なジャンルや、時代に関わらず独自の企画展を中心に、渋谷区に関連する公募展、絵画展の他、講演会、美術映画会、美術教室、経験豊富なアーチストを招いて美術相談などを開催している。
【掲載カテゴリー】有名建築家
近代・現代日本画専門の美術館。竹内栖鳳「班猫」 速水御舟「炎舞」「名樹散椿」 椿椿山「久能山真景図」の重要文化財指定の名品、御舟の作品と素描のコレクション、 奥村土牛の「鳴門」 をはじめとする戦後の院展出品作の代表作群は必見。
※画像は山種美術館外観 © koike Norio 2009
【掲載カテゴリー】日本画
国学院大学に隣接し、考古学資料、神道資料を収蔵、展示する博物館。縄文・弥生時代の土器や土偶等の考古資料の「考古ゾーン」、神社の祭礼に関する資料の「神道ゾーン」、大学の歴史に関する「校史ゾーン」の3つの展示室と、企画展示室がある。
❖ 渋谷区の美術館巡りにおすすめの宿 ❖
多彩なイベントや講演会、個性的な展覧会など、独特の視点で現代美術を紹介している。コレクションは1960年代以降に制作された海外作品が中心。スイス人建築家マリオ・ボッタが設計した建物も見どころのひとつ。
【掲載カテゴリー】有名建築家
実業家 太田清藏が蒐集した約12,000点を含めた約15,000点を収蔵する浮世絵専門の美術館。喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川広重などの代表作はもちろん浮世絵の歴史を網羅的に辿れるような内容、肉筆画と版画の優品を数多く所有など浮世絵の個人コレクションとしては世界有数の規模と言える。毎月展示作品を入れ替えながら多彩なテーマの企画展を開催している。
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