江戸中期の異端の画家、
伊藤若冲に出会う。
18世紀後半に京都で活躍した画家。錦小路の青物問屋の長男に生まれたが40歳で弟に家業をゆずり以後画業に専念する。宋・元・明の中国古画の研究、さらには実物の写生も重要視、光琳の装飾画風をもとり入れるなどして、独特の造形感覚による個性的な画風を生みだした。象、犬、虎、花などの動植物を描き特に鶏(ニワトリ)を得意とした。
● 菜蟲譜 | 佐野市立 吉澤記念美術館 (栃木県) |
palette「菜蟲譜」(重要文化財)は、野菜・果物等約100種、昆虫等約60種が描かれた11メートル弱におよぶ巻物。 | |
● 伏見人形七布袋図 | 国立歴史民俗博物館 (千葉県) |
● 月夜白梅図 他 | 千葉市美術館 (千葉県) |
● 松梅孤鶴図 他 | 東京国立博物館 (東京都) |
palette「松梅孤鶴図」は逆さにした卵から真っ直ぐ足がはえているようなユーモラスな鶴と、松の幹、白梅が描かれた独特なアレンジの作品。 | |
● 鯉図 | 東京藝術大学 大学美術館 (東京都) |
● 乗興舟 | 大倉集古館(東京都) |
● 動植綵絵(30幅) 他 | 宮内庁三の丸尚蔵館 (東京都) |
palette「動植綵絵」は、鳥、鳳凰、草花、魚介類などを描いた30幅の花鳥画。「群鶏図」「老松白鳳図」などは特に有名。 | |
● 孔雀鳳凰図 他 | 岡田美術館 (神奈川県) |
palette「孔雀鳳凰図」は細部までほどこされた緻密な描写が見事な作品で、2016年に、83年ぶりの大発見として話題になった。 | |
● 樹花鳥獣図屏風 | 静岡県立美術館 (静岡県) |
palette「樹花鳥獣図屏風」は11万6千個あまりの方眼に一つ一つ彩色していく「升目描き」と呼ばれる若冲独自の描法で動物や鳥を描いた作品。 | |
● 海棠目白図 | 泉屋博古館(京都府) |
● 糸瓜群虫図 他 | 細見美術館(京都府) |
palette「糸瓜群虫図」は長細い瓜に群がる様々な虫たちとともに、虫食いの跡やつるの細部までを丁寧に描いた作品。 | |
● 釈迦如来像 他 | 相國寺 承天閣美術館 (京都府) |
palette承天閣美術館は相国寺、金閣寺、銀閣寺などに伝わる美術品を保存・展示する美術館。京都錦小路の青物問屋に生まれ、絵師として活躍した若冲が描いた作品が多く所蔵されている。 水墨画の傑作である重要文化財「鹿苑寺大書院障壁画」の一部が移設され常設で展示されている。 | |
● 果蔬涅槃図 他 | 京都国立博物館 (京都府) |
palette「果蔬涅槃図」は大根を釈迦に見立て、菩薩や羅漢、動物・鳥をさまざまな京野菜や果物であらわした見立て涅槃図。戯画の一種でもある。 | |
● 象と鯨図屏風 他 | MIHOミュージアム (滋賀県) |
palette「象と鯨図屏風」は勢いよく潮を吹く鯨と、うずくまって鼻を高々とあげた象とを対置させた水墨画。 | |
● 鸚鵡図 他 | 和歌山県立博物館 (和歌山県) |
● 群鶏図 | 島根県立美術館 (島根県) |
● 付喪神図 | 福岡市博物館 (福岡県) |
日本の名品に出会える美術館
more ▼