個性豊かな建物美術館

美術館、博物館の建物には、重要文化財指定、有形文化財登録などの歴史的建造物や、ユニークなカタチをしたものがあります。建築鑑賞も楽しめる、全国の個性豊かな建物の美術館を紹介します。

歴史的建造物を活用している美術館 旧家や蔵を利用した美術館 外観や内部のデザイン、素材

歴史的建造物を活用している美術館

  • 重厚な明治の煉瓦造洋風建築。
    国の重要文化財に指定の旧秋田銀行本店。

    秋田市立赤れんが郷土館(秋田県)

    赤れんが館、新館、収蔵庫からなる郷土館のうち赤れんが館は、明治45(1912)年に秋田銀行本店として建てられた1階が白の磁器タイル、2階が赤煉瓦の建物で、国の「重要文化財」に指定されている。館内には秋田の伝統工芸品の常設展示や、人間国宝の鍛金家 関谷四郎記念室がある。新館には、秋田の歴史・民俗・美術工芸に関する企画展示の他、版画家・勝平得之の記念室がある。平成4年に分館「秋田市民俗芸能伝承館(愛称・ねぶり流し館)」が開館。

  • アール・デコ様式の素敵な洋館。
    国の重要文化財に指定された旧朝香宮邸。

    東京都庭園美術館(東京都)

    昭和8年朝香宮邸として建てられたアール・デコ様式の建物を美術館として公開。2015年(平成27年)に国の「重要文化財」に指定された。広大な緑溢れる庭園に囲まれ、ガラスのレリーフや手すりのデザインなど、室内装飾や建物自体がすでに美術品。4月の庭園は毎年数多くのお花見客で賑わう。2014年11月22日リニューアル・オープン。※画像は東京都庭園美術館 本館 正面外観

  • 赤レンガ造りの明治洋風建築。
    国の重要文化財に指定された旧近衛師団指令部庁舎。

    東京国立近代美術館工芸館(東京都)

    1910年(明治43年)近衛師団指令部庁舎として建設され、後に国の重要文化財に指定された建物を、1977年(昭和52年)東京国立近代美術館 工芸館として開館。明治以降今日まで、人間国宝を始めとする優れた作家の国内外の工芸作品を染織、陶磁器、ガラス、漆工、木竹工、金工等の各分野にわたって展示。

  • ジョサイア・コンドルが設計した、明治の洋風事務所建築を復元。

    三菱一号館美術館(東京都)

    1910年(明治43年)に英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計され、丸の内に初めて建てられた洋風事務所建築の三菱一号館を復元し、美術館として開館。ロートレックを主に19世紀後半に制作されたグラフィック作品や工芸品を収蔵し、企画展を開催している。
    写真:ホンマタカシ

  • 復元工事を終えた東京駅丸の内駅舎内にリニューアルオープン。

    東京ステーションギャラリー

    東京ステーションギャラリー(東京都)

    1988 年に東京駅丸の内駅舎内に誕生した東京ステーションギャラリーが、2012年10月1日に復原工事を終えた駅舎内にリニューアルオープン。創建当時の煉瓦壁を生かした歴史を感じさせる展示室は特色の一つで、毎回さまざまなジャンルの展覧会が開催される。

  • 大きな窓が印象的、国の登録有形文化財に登録の美術館。

    広瀬川美術館(群馬県)

    昭和23年郷土画家、近藤嘉男のアトリエ及びラボンヌ絵画教室として建築され、国の有形文化財に登録された建物。 まえばし都市景観賞受賞作品でもある。心象の画家、近藤嘉男、名嘉睦稔、木村圭吾の作品を展示している。

  • 国の登録有形文化財に登録された煉瓦造りの旧水力発電所。

    下山芸術の森 発電所美術館(富山県)

    1926(大正15)年に建設された煉瓦造りの水力発電所をリノベーションした美術館。1996年に国の「登録有形文化財」に登録された。館内は広い空間を生かし、現代美術の立体造形を中心にした展覧会を開催している。

  • 洋式建築に和風の屋根が印象的な帝冠様式。

    京都市美術館(京都府)

    昭和8年に、日本で二番目の大規模公立美術館として京都市の岡崎公園に開設された洋風建築の美術館。別館は昭和5年に京都市公会堂東館として建てられた和風外館の建物を改修し開館した。明治以降の京都を中心とした美術・工芸品を所蔵・展示している。

  • 明治時代に建てられた、旧陸軍第19旅団司令部。

    京都教育大学 教育資料館 
    まなびの森ミュージアム(京都府)

    1897(明治30)年、陸軍施設として建てられた旧陸軍第19旅団司令部を改装し、2011年に京都教育大学の教育資料館として開館。200点以上の理化学実験器具、動植物や岩石の標本、古代エジプトのミイラの一部、 絵画、書、彫刻、楽器、歴史文書、考古品を所蔵、展示している。毎年秋には企画展も開催。

  • 赤レンガの建物は、国の登録有形文化財として登録された旧陸軍の軍用倉庫。

    姫路市立美術館(兵庫県)

    1905(明治38)年旧陸軍の軍用倉庫として建てられた赤レンガの建物で、1983(昭和58)年に美術館として開館。2003(平成15)年に国の「登録有形文化財」として登録された。コレクションには兵庫ゆかりの作家、橋本関雪の「南国」などの日本画、和田三造などの油彩、そして水彩・素描、版画など多岐に渡り、ベルギーのシュールレアリズムの巨匠ポール・デルヴォーの作品など、世界的な名品、名画も所蔵。

  • 昭和初期の新古典様式の建物。
    国の登録有形文化財に登録された旧横浜正金銀行神戸支店。

    神戸市立博物館(兵庫県)

    1935(昭和10)年に旧横浜正金銀行神戸支店として建てられた、正面にドリス様式の円柱が建ち並ぶ新古典様式の建物を、1982(昭和57)年秋に博物館として開館。1998(平成10)年に国の「登録有形文化財」に登録された。神戸と諸外国のつながりや文化を学べる博物館。 館内の南蛮美術館には重要文化財の「泰西王候騎馬図」「四都・世界図」屏風の他、 平賀源内、司馬江漢などを描いた洋風画、長崎絵など約4500点を収蔵、展示。

  • 木造2階建の洋風建築。国の登録有形文化財に登録された旧軽井沢郵便局舎。

    深沢紅子 野の花美術館(長野県)

    1911(明治44)年建築の西洋館「旧・軽井沢郵便局舎」を塩沢湖畔に移築し、1996年7月に美術館として開館。2008(平成20)年に国の「登録有形文化財」に登録されている。2階が展示室となっており、洋画家として活躍する一方、軽井沢にアトリエを持ち、高原の花を水彩で描いた画家深沢紅子の晩年に描いた作品を中心に展示している。

  • 日本人建築家に大きな影響を与えたアントニン・レーモンドの別荘兼アトリエ。

    ペイネ美術館(長野県)

    昭和8年、旧帝国ホテル建設時に来日したアントニン・レーモンドがアトリエ兼別荘として建てた「軽井沢・夏の家」を移築し美術館として開館。恋人たちをモチーフにしたフランスの画家レイモン・ペイネの作品を展示する美術館で、繊細で情感溢れるペイネの世界を堪能できる。

時代を感じる旧家や蔵を利用した美術館

  • 老舗商家の風格ある佇まい。国の登録有形文化財に登録の出羽桜酒造の旧母屋と蔵。

    出羽桜美術館(山形県)

    明治後期頃の伝統的日本家屋の母屋と蔵座敷を展示室とした美術館で、母屋と蔵が2007(平成7)年に国の「登録有形文化財」に登録されている。 古韓国・新羅・高麗・李朝期の陶磁器と工芸品などを展示。 別館にて画家・斎藤真一の「瞽女シリーズ」などの作品を展示している。

  • 国の登録有形文化財に登録された住宅と蔵4棟からなる美術館。

    蟹仙洞(山形県)

    蔵王連峰の西、山形県上山市の中心部に昔のままに静かにたたずむ私立美術館。日本庭園に囲まれた大正時代の住宅や2つの土蔵、昭和27年に建設された洋館が展示室となっており、2011(平成23)年に4棟が国の登録有形文化財に登録された。中国明・清時代の彫漆、日本刀とその外装品や甲冑などを常時展示。

  • 喜多方で明治、大正時代に栄えた煉瓦蔵を再現。

    喜多方市美術館(福島県)

    建物は蔵のまちの施設らしく、煉瓦蔵をイメージしてつくられている。建物の一部には地元喜多方で焼いた煉瓦を積み、こじんまりとした中にも落ち着きがあり、周りの町並みにすてきに調和している。常設展示はなく、企画展中心の美術館。

  • 漆喰造りの100年前の土蔵。

    ひょうたん美術館(茨城県)

    「富岡鉄斉箱書の瓢」をはじめ、鎌倉時代から江戸時代のひょうたんや、ひょうたんの絵皿など 5000点以上を展示。大正時代の代表的な建築である、閑院宮殿下御宿舎、四足門、岩風呂等を見学できる。 展示場にもなっている土蔵は100年前の建物。

  • 100年以上経つ呉服問屋の土蔵。

    あだち好古館(栃木県)

    江戸時代から続く呉服問屋の主人安達幸七が収集した浮世絵、屏風、書、彫刻、古民具などを展示。 展示室には文久3年(1863)などに建てられた呉服問屋の蔵をそのまま使用している。

  • 高山市指定文化財の飛騨を代表する伝統農家家屋。

    民芸ミュージアム匠の館(岐阜県)

    明治15年、当時の名工・川尻治助が建てた飛騨の農家造りの美術館。 豪快な梁組、持ち送り彫刻、鴨居、スノコ板張りなどから飛騨の匠の技をみることができる。 館内には日本画家・田上修の作品の展示室も。

  • 伝統的建造物群保存地区の近江八幡市八幡にある昭和初期の町屋。

    ボーダレス・アートミュージアム NO-MA
    (滋賀県)

    「人の持つ普遍的な表現の力」をリアルに感じてもらえるように、 障害のある人の表現活動と、一般のアーティストの作品を並列し紹介する、滋賀県社会福祉事業団が運営する全国でも例の無い公的ミュージアム。歴史ある伝統的建造物群保存地区にあり昭和初期の町屋を改築している 。

  • 白壁に貼り瓦が特徴、江戸時代後期に建てられた米倉。

    倉敷民芸館(岡山県)

    白壁と黒瓦のコントラストが美しい倉敷の米蔵を改装した建物に 日常の暮らしのために生まれてきた焼物、織物、染物、金工品、石工品、木工品、漆器 和紙、竹細工、ガラス器などの世界の古今の民芸品約1000点を展示している。

  • 大社に300年以上続く手錢家の、江戸時代に立てられた米蔵と酒蔵。

    手錢記念館(島根県)

    大社町で江戸時代、貞亨三年(1686年)から続く手錢家の、江戸時代に立てられた米蔵と酒蔵を改装し、島根県出雲地方の美術や伝統工芸などを紹介する美術館。松平不昧公ゆかりの陶器や歴代小島漆壺齋の漆器、江戸時代の掛軸、屏風、刀剣、その他古文書等、日本の美術、工芸、文化を幅広く紹介いたしている。

外観や内部のデザイン、
素材がユニークな美術館

  • ヴェネツィアの中世の宮殿を再現。

    北一ヴェネツィア美術館(北海道)

    中世のヴェネツィアの宮殿をモデルに建てられ、イタリアの古都ヴェネツィアの、豊かで潤いのある文化を紹介する美術館。18世紀頃の宮殿の部屋を再現し、四季ごとの貴族の優雅な生活様式や、様々なヴェネツィアガラスの作品を紹介。貴族のドレスで記念撮影が出来るコーナーやカフェもある。

  • 史実に基づいて復元された城。

    亀田城佐藤八十八美術館(秋田県)

    史実に基づいて復元された亀田城を美術館として利用している。 故佐藤八十八氏が親子三代にわたって収集し岩城町に寄贈した書、絵画、工芸品、陶磁器などを展示。 また敷地内には裏千家15世鵬雲斎千宗室家元の設計による茶室「天鷺庵」もある。

  • 銅板(コールテン鋼)の外観が個性的

    菅野美術館(宮城県)

    ロダン、ムーア、マンズーなど西洋の近代彫刻を主としたコレクションを中心に、年に数回の企画展と、コレクション展を交互に開催している。また、建築家の阿部仁史設計の太平洋を見渡せる丘陵地に建つ美術館は、鋼板を用いた外観や内部の個性的な空間も見どころです。

  • 三角形の土地に建てられた三角形の建物。

    千代田区立日比谷図書文化館

    千代田区立日比谷図書文化館(東京都)

    昭和32年に三角形の土地に建てられた三角形の個性的な建物「旧・都立日比谷図書館」が、後に千代田区に移管し、改修を経て「日比谷図書文化館」として開館。 図書機能の他に千代田区立四番町歴史民俗資料館の機能を移管したミュージアム機能と、ビジネス支援や情報交流を目的としたカレッジ機能を持つ複合施設。ミュージアムは千代田の歴史を学べる「常設展示室」と、多彩な企画の特別展を行う「特別展示室」がある。

  • 漆喰の白壁と和瓦は、蔵造りの商家をイメージした外観。

    川越市立美術館(埼玉県)

    川越城趾に位置し、蔵造り商家の要素を加えた外観が周囲に調和している。 近代日本画を代表する橋本雅邦など、郷土ゆかりの作家の作品などを中心に収集・常設展示。 また名誉市民である洋画家・相原求一朗の作品を展示している記念室がある。

  • 地下2階、 地上1階、宙に浮く回廊が面白い。

    ホキ美術館(千葉県)

    ホキ美術館(千葉県)

    2010年11月にオープンした、日本初の写実絵画専門の美術館。 森本草介、中山忠彦、野田弘志を始めとする、現代作家約40人による写実絵画約300点を所蔵する。 隣接する昭和の森を眺めながら食事が堪能できるレストランも併設されている。建物は地下2階、 地上1階に5つの回廊型ギャラリーを組み合わせ、回廊の一部が宙に浮いているというユニークなデザインで、2011年度日本建築大賞を受賞している。

  • 建物のほとんど地下に隠れる、森に溶け込む美術館。

    ポーラ美術館(神奈川県)

    「箱根の自然と美術の共生」がコンセプト。周囲の環境との調和をはかり、建物のほとんどを地下に置いて、森の風景の中に溶け込むような美術館。コレクションの中核は、19世紀フランス印象派やエコール・ド・パリなどの西洋絵画。日本の洋画、日本画、東洋陶磁、日本の近現代陶磁、ガラス工芸、化粧道具等も収蔵(テーマ展示を開催)。建物は2004年日本建築学会賞・作品賞を受賞。

  • 洗練された黒の外装が印象的な大型木造建築。

    ハラ ミュージアム アーク(群馬県)

    東京の原美術館の分館で、榛名山麓に建つ世界でも有数な木造建築の美術館。 1950年代以降の代表的な巨匠から、現在活躍する若手の作家まで世界の現代美術作品を紹介している。

  • 国の登録有形文化財に登録された、外壁に焼き過ぎ煉瓦を貼る西欧教会風の建物。

    碌山美術館(長野県)

    31歳の若さで夭逝した近代彫刻家、荻原守衛(碌山)の彫刻、絵画、書簡などを中心に 碌山にゆかりのある高村光太郎、戸張孤雁、中原悌二郎等の作品を展示。 近代彫刻の流れの展開をみることができる。西欧教会風の建物は安曇野のシンボル。

  • 斬新な造型の地上エントランスロビーと、完全地下型の美術館。

    国立国際美術館(大阪府)

    国内外の現代美術を収蔵・展示し、現代美術を発信する美術館として国内外の美術の動向を幅広く紹介。2004年11月に万博公園より移転。竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージした外観デザインを有す完全地下型の美術館。

  • 日本画家 堂本印象設計、抽象表現のレリーフ壁に圧倒される。

    京都府立堂本印象美術館(京都府)

    日本画家、堂本印象の作品を展示する美術館。 大正8年第1回帝展入選後、日本画壇で活躍。昭和30年以降、 日本画から抽象画の世界に入るという華麗な変遷は日本画壇を驚かせた。 美術館は外観から内部まで印象自らの意匠によってつくられている。

  • 風雨に強い土佐漆喰の土蔵をモチーフにした建物。

    高知県立美術館(高知県)

    我が国で有数のシャガールのコレクションの常設をはじめ 高知県ゆかりの作家の作品やパウル・クレー、キース・へリングなど国内外の作家の作品を展示。建物は土佐漆喰の土蔵をモチーフにている。

  • 久万名物、杉の「磨き丸太」を使った、木造平屋建ての美術館。

    久万美術館(愛媛県)

    美術館としては珍しい木造建築の温かみのある建物。 村山槐多の作品を中心に、高橋由一、萬鐵五郎、岸田 劉生などの作品を展示。 館蔵品展や企画展の他にギャラリーコンサートなど多彩に開催。 四季の花々が楽しめる隣接した「森林山草園」も。

個性豊かな建物の美術館〈東京版〉はこちら

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